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簡単DIY 重ねるだけの棚

「置きたいものにぴったりの棚が見つからない」
「ここに棚があったらな。でもすぐ使わなくなるかもしれない」
片付けや整理をしている時に、こんなことを思ったことはありませんか?

欲しいサイズに合わせてオーダーするのは高いし、 一時的に必要なものを購入するのはなるべく避けたいですよね。

そんな時には「自分で棚を作る」のがおすすめです。

今回のコラムでは、「重ねるだけの棚の作り方」をお伝えしたいと思います。
工具やクギも不要なので、初心者でも簡単です。お子さんと一緒にぜひ作ってみてくださいね。
※使用方法・設置場所によっては、重ねるだけでは不安定な場合もあります。適宜固定をお願いします。

まず何をすればよいの?

最初に「作りたい棚のサイズ」を決めましょう。
置くスペースや置きたいものに合わせて次の内容を考えます。

☑棚の幅と奥行き
☑一段の高さと何段の棚にするか

メジャーや定規を使いながら、お子さんと一緒に計測したり、 どんな棚にしようかメモを作ったりするのもよいですね。

重ねているだけなので、高く積み上げるのはNG。
安全のためにも2~3段程度の棚をイメージしてください。

必要な材料は?

必要な材料は次の2種類だけ。工具やクギなどは不要です。

☑ 板
☑ 箱

板は「棚板」。箱は「棚脚」になります。
これらの板と箱を「重ねるだけ」で棚が作れます。
早速材料を揃えましょう。
百均やホームセンターに買いに行ってもよいですし、 サイズさえ合えばお手持ちの材料を使用することもできます。

板について考えること

最初に決めた「棚の幅と奥行き」「何段の棚にするか」の情報を元に板を購入します。

材質は木がおすすめ。
必要なサイズに加工しやすく、厚みや価格のバリエーションが多いので 用途に合わせて選びやすいです。
ホームセンターなどでは、希望のサイズにカットしてくれるサービスもあるので うまく活用してみてください。

軽いものを置く場合は、軽い材質でも大丈夫。
例えば桐の集成材。軽い材料でも厚みは12mmほどあると安心です。

本など重たいものを置く場合は、強度の高い板を購入してください。
こちらは、パイン集成材が入手しやすい材料だと思います。
厚みは18mmほどあれば重いものを載せても安心です。

箱について考えること

材質はなんでもOKです。
置きたいものの高さに合わせて、決めてください。

筆者が実際に今まで使ったことがあるのはこのようなものです。

☑百均で購入した木の箱
☑発泡スチロールブロック
☑直方体型の積み木

「箱」と書きましたが、 両側で同じ高さにすることができ、棚板も含めた重さに耐えられるものならば何でも大丈夫。
読んでいない本を積み重ねて脚にするなんてアイディアもありますよ。

さあ、作ってみよう!

材料が集まったら、あとは作るだけです。作ると言っても重ねるだけなので本当に簡単。


まずは一番下に棚板を敷いて。



次に両端に箱を置きます。



箱の上に棚板を渡して。



あとは繰り返し。





完成したら、さっそく棚に置いてみましょう。

どんなところで使っているの?



筆者の自宅で実際に使っている写真をお見せしましょう。
材料は奥行15cm、幅90cm 厚み12mmの桐集成材と百均で購入した木箱。
食材が見渡しやすいように奥行の浅い棚を探したのですが、 なかなか見つからないので作ってしまいました。




リビングにあるスタディカウンターの下にも重ねるだけの棚があります。
こちらはこどもラボとして、図鑑や工作の材料をまとめて置くために設置しました。

材料は奥行40cm、幅160cm 厚み18mmのパイン集成材
脚は灰色の発泡スチロールブロックを重ねています。
発泡スチロールは軽い素材ですが、 十分な耐荷重があるため、脚の材料としておすすめ。
置きたいものに合わせて、重ねるブロックの数を変えれば、高さの調節もできます。

一度作ったら終わり、ではなく 簡単に組み替えることができるのも重ねるだけの棚のいいところです。

まとめ

重ねるだけの簡単な棚…

☑ 材料2種類だけ。工具いらず
☑ ほしい場所にぴったりサイズで作れる
☑ 工夫次第で組み換えも可能

お子さんと一緒にぜひ作ってみてくださいね。

一級建築士/ライフオーガナイザー
kiko

一級建築士・ライフオーガナイザーの視点から
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