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リノベーション① なぜリノベーションを選んだのか

リノベーションに興味はありますか?

そろそろマイホームが欲しいな…と思った時、
どのような選択肢があるのか、自分たちにはどんな住まいが合っているのかを 誰しもが考えると思います。

どの場所に住むのか。一軒家かマンションか。新築なのか中古なのか。

9年前に我が家が選んだのは 「中古マンションを購入してリノベーションする」という形でした。

今回のコラムでは
なぜ筆者が中古マンションのリノベーションを選んだか、 当時のことを思い出しながらまとめてみたいと思います。

なぜマイホームを購入しようと思ったのか

まずはマイホームを考え出したきっかけから。

遠距離結婚をしていた主人と、引っ越しして同じ家に住もうとなった際に出た条件が
「自分たちが好きでたまらない家に住みたい」でした。

私たち夫婦は共に建築士。
建物やインテリアに対するこだわりは割と強いほうだと思います。

持ち家でも賃貸でもどちらでもよいのですが、 好きなように工事して住める賃貸物件ってほとんど見つからない。

自分たちの思い通りの家に住みたいとなると、購入するという選択肢しか残りませんでした。

今の家を購入するまでの住まいは?

社会人になってから一人暮らしを始めたのは、 自宅から駅までは徒歩5分・職場のある繁華街まで電車で10分ほどの30㎡の1K新築マンション。

実家も駅まで徒歩数分のマンションだったので、 その利便性に慣れている身としては、同じような条件の場所がよかったのです。

だんだんと荷物が増えて1Kが手狭になってきた数年後、 同じ沿線にあるマンション引っ越ししました。
自宅から駅までは徒歩3分・職場までは電車で15分ほど。やはり利便性は譲れません。

そこは60㎥の1LDKマンション。

築年数は古かったのですが、建物まるごとリノベーションされていて以前から気になっていた物件。

空きがでるのを待って入居しました。

実家や一人暮らしの最初の家は新築マンションだったため、 なんとなく新築信仰を持っていた私。

このリノベーションマンションに暮らしたことで

「条件がよいのにコストを抑えることができる」
「リノベーションは選択肢として有り」

という気持ちを持つようになりました。

どのエリアで家を購入するか

家を買おう!となった時 まずはある程度エリアを絞る方が多いのではないでしょうか。

いままでの経験から「利便性は絶対に外せない」と考えていました。

具体的には次のような条件です。

・会社のある駅まで乗り換えなしで行けること
・駅から徒歩10分以内

周囲の環境なども考慮すると、2つの沿線の計10駅くらいに絞られました。

今住んでいる沿線の素晴らしさを知っており、大きくエリアを替えたくないなと思ったので 同じ沿線の6駅程度の範囲で探すことにしました。

人気のエリア、とにかく高い

インテリアにこだわりがある人達が 自分好みの家やインテリアを実現しようとすると、 注文住宅を建てるか、リノベーションやリフォームをするかという選択肢になると思います。

実は絞り込んだのは人気があるとされているエリア。
人気はそのまま価格にも直結しますよね。
しかも駅まで徒歩10分以内となると、さらに価格は高くなる。

駅近くで土地を探すと、とてもじゃないけど買えない値段。
中古でも一戸建ては土地以上に高い。
ちらほら新築マンションは建つ予定だけど、自分好みにするには限界がある。

そこで残ったのが「中古マンションを購入してリノベーションする」でした。

駅に近くても、中古マンションであれば新築の1/3~1/2程度の価格です。

好みのインテリアにしたい。でも利便性も譲れない。
この2つの観点から我が家は中古マンションのリノベーションを選びました。

ライフスタイルの変化と家、お金の話

次は予算決めです。
家を買うのにどの程度予算をかけるか、ということを考える際に これからの人生、どのような暮らしをするのかということを想像してみました。

まず、人生には大きく3つのライフスタイルの変化があると思います。

1.家族が団子になって暮らす
2.個々の居場所を大事にする
3.夫婦二人で老後を楽しむ

1、2はそれぞれ10年~15年。3はいわゆる終の棲家ですね。

持ち家、賃貸。新築、リノベーション。
どんな形でもよいのですが、どのフェイズにおいても 「暮らしにあった家に住みたい」「その時が来てから考えたい」 という気持ちがありました。

そこで行き着いたのは「1つの家にコストをかけすぎない」という答え。

最初のコストを抑えておけば、 住み替えたい、もう一度リノベーションしたいと思った時に 資金面でのハードルがぐっと下がります。

利便性は譲れない、けれどもコストも抑えたい。

熟考の末、我が家が選択したのは 中古マンションの中でも築年数の古い物件をリノベーションすることでした。

同じような立地条件ですと やはり築年数が古いほど、価格が安くなる傾向にあります。

一軒家に比べて、マンションは手離れのよい不動産。

仮に短いスパンで引っ越すことになったとしても 前の家を売ったり貸したりしたお金を、次の家のために使えるかしれない。
もしかしたらリノベーションにより付加価値がついて、購入時よりも高く売れるかもしれない。

物件の選び方さえ間違えなければ、 そんな資金面での良い循環も生み出しそうだなと考えていました。

今後我が家はどのように進化していくのか



今のマンションに入居したのが9年前。

80㎡超の元3SLDKをワンルーム空間にリノベーションしています。
この9年のうちに子どもが2人産まれ、上は小学生、下は年少になりました。

そろそろ次のフェイズ「個々の居場所を大事にする」について 具体的に考えていく時が近づいているようです。

子どもが小学校に入学してしまい、なかなか転校を伴う引っ越しを決断できなくなりました。
また、何よりも現在住んでいるエリアは子育てには最高の環境だと考えています。

そこで現在濃厚なのは「同じマンション内でもう一軒リノベーションする」という案。

今の家は部分リノベーションして子ども部屋を追加。
もう一軒には仕事をするスペースや倉庫、集中して勉強できる個室を作るなど どのように機能を分けようか、どんな場所を作ろうか今からわくわくしています。

まずは物件の売り出しを数年かけてじっくり待とうかと考えているところです。



また「狭い範囲に複数の居場所を持つこと」にも興味があります。

現在は今のマンション、仕事場、私の実家の3つが、 すべて学区内、徒歩数分の距離に集まっています。

何をしたいか、誰といたいか。どのように過ごしたいか。

その時の気分によって自分のいる場所を選択できる。

1つの場所に縛られない、 そんな自由度の高い暮らし方が実現出来たら楽しいだろうなと考えています。

まとめ

なぜ中古マンションのリノベーションを選んだのか…

☑ 好みのインテリアに暮らしたい
☑ 利便性は譲れないが、コストもかけすぎたくない
☑ 手放したいときに、売却したり貸したりしやすい

家に対して同じような気持ちを抱いている方。
中古マンションのリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

一級建築士/ライフオーガナイザー
kiko

一級建築士・ライフオーガナイザーの視点から
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